サンプラザ中野だー!

 昨日は訃報が相次いだ。青島さん・岸田さん・中島さんである。どの方とも面識はない。しかしその作品にはとても楽しませてもらった。ご冥福を祈りたい。

 よく言われることだが、出産も死も月の動きに左右されているようだ。交通事故だってそうらしいじゃないか。満月の夜には大きな事故が増えるとのこと。株価もそうに違いないと思う。何しろ太古の昔に「生命のスープ」を撹拌してくれたのは月の引力だったのだから。

 新月のせいかどうかわからないが、凄い訴訟があった。オリコン社が個人を訴えた。賠償金5000万円を求めてである。そもそもはウガヤ氏が雑誌サイゾーにコメントを求められた。ウガヤ氏は電話でコメントしサイゾー誌はそれを載せた。それを読んだオリコン社が提訴した。のである。こんな状況の場合、今までは雑誌社が提訴されていた。あるいは雑誌社と個人が。今回、雑誌社をすっ飛ばしての「個人への提訴」であること。そして「賠償金額が大きい」こと。で、これは「言論の封殺」を意図しているのではないか、と話題なのである。で、個人物書き業界は騒然としている。少なくとも私の周りで。事実オリコン社は「抑制力を発揮させたい」とコメントしている。

 実は俺はウガヤ氏と知り合いである。だからウガヤ氏を支援したいと思う。なにしろ5000万円もの額だと、裁判を始めるにあたり300万円近くが先ず必要になるのだという。お金と時間、つまり裁判手続きが「個人」にとっては大変な負担となる。その辺を狙っての訴訟なのだそうだ。つまり弱者に厳しい裁判制度ということか。これっていじめの一種であるのか?

 あおしまだぁ!でおなじみの青島さんに俺はシンパシーを感じていた。サンプラザ中野だー!も、ぱくりである。青島さんは放送作家としてお笑いやコミックソングを書いた。お笑い・コミックとは批評である。いじわるばあさんなのである。その精神から政治活動にも参画していったのだと思う。批評は世の中をカイゼンすると思う。

 世界一を目指すトヨタ社はカイゼンを世界語にしてしまった。常に批判をも受け入れてきたはずだ。それは澱みを撹拌し「生命」を生み育んだはず。批判を抑制する行為、およびそれの道具となっている裁判制度。カイゼンの余地有りではないか?