サンプラザ中野だー!

 3年連続で行った。もちろん毎年仕事がらみで、だ。一昨年は走り始めて2ヶ月後の初レースだった。ハーフに出た。3キロくらいで膝に痛みが出た。歩いて完走した。確か3時間30分くらいかかった。去年はフルに出た。極端にスピードを抑えて走った。でも35キロくらいで足の筋肉にきた。歩いて完走した。7時間36分だった。そして今年。再びフルマラソンにチャレンジした。低酸素トレーニングという特殊トレーニングの効果もあり、快調に飛ばした。5時間半くらいの好記録を胸に描きながら走った。片足9000円も出した特殊サポーターのお陰で、膝も痛くならなかった。しかし、しかしだ。25キロくらいで足にきた。足のくるぶしよりも下、まさに「足」という部分にだ。右足の外側。小指からくるぶしの下までのラインが痛んだ。サポーターによって膝のふらつきを制御した分がどうやら「足」にきたらしい。幼少時の小児麻痺により右足を振り出す形での歩行・走行が身に付いている。それが膝横のじん帯を痛める原因となっている様だ。自然と着地は足の裏の内側部分からとなる。つまり足の裏の外側は最初の着地の衝撃を受けていない。しかし今回高額サポーター効果により正常な着地になったのだと思う。かかとから着地、足の裏そしてつま先へと移動。その正常さに慣れていない足裏の外側の部分が悲鳴を上げたというわけだ。しかもスピードが速過ぎた。俺としては。まあ、作戦ミスだ。でも次にこの経験を生かして頑張るよ。

 後の敗因はコースだ。ゴールドコーストマラソンは大変に素晴らしいマラソンだ。青い空青い海、本当に美しい絵の中を走るのだ。嬉しくてたまらなくなる瞬間が何度もある。まさにランナーズ・ハイだ。海辺のため高低差も殆どない。好記録が期待できるコースだ。でもただ一つ意地悪な所がある。それは25キロあたりでスタート地点を通過するコース取りだ。スタート地点から南に下り、折り返して北に向かう。それからスタート地点を通り過ぎてさらに北上し折り返して戻るのである。ゴールはスタート地点。この「スタート地点を通り過ぎる」のが意地悪なのだ。しかも苦しい所に差し掛かろうという所で、だ。めげるのだ。萎えるのである。俺はこのコースを思うとき、自らの株経験に重ねる。勢い良く下がり(南下し)、何とか底を打つ。へろへろと上がり出す(北上する)。塩漬けに近い苦しい毎日。上がっても長い事かけて原点に近づいただけ。ここで徒労感に打ちのめされる。そして諦めてしまう。どうだ?似ているではないか?

 何はともあれマラソンは気持ち良い。「マラソン」という映画も清々しい良い映画だ。公開中。観てみてね。