サンプラザ中野だー!

何がって?ボジョレーヌーボーが、だ。夕べ飯屋と飲み屋に行った。二軒とも「もう出ちゃったんです」だそうだ。ものすごい売れ行きだ。びっくりだ。もう今年のやつは飲めないのかもしれない。飲みそこなったー!というのは嘘。俺は先週飲んだのだ。解禁日の昼に。しかも道端で。と書くと、昼間からパリ風のカフェーで、美しい女性をはべらせてボジョレーを振る舞ったかのようだ。しかし、現実はこうだ。

その時俺は、渋谷の道玄坂のYA○AHAに向かっていた。やや遅刻していた。そそくさとスクランブル交差点を渡り、道玄坂を目指した。小降りながら雨も降っていた。家電量販店の前を通過した。キャンペーンギャルが出ていた。携帯電話かADSLの宣伝だと思った。しかしギャルはお盆を持っていた。そのお盆にはプラスチックの小さなコップに入った赤い液体が・・。そうなのだ。ボジョレーの店頭試飲販売だったのだ。いったん行き過ぎた俺は、踵を返してそのコップを手に取った。そして飲んだ。小さなコップに5mmほど注がれたそれをである。美味かった。確かに美味かった。「これは一本飲まねばなるまい」と心に誓った。しかしその場では買わなかった。そしてまたそそくさとYA○AHAを目指した俺なのであった。

「株」でも、「買えばよかった」という局面は度々ある。先週末・今週頭あたりもそうだった。まだその局面にあるのかもしれない。ここのところの下げは調整局面であったのだと思う。あるいは最中か?この下げの途中「東京をテロの標的に」というニュースが流れた。株価は反応した。更に下げてしまったのである。東京がテロの標的になれば株価が下がる。実に当たり前に聞こえる。投資家たちは下がっていた株を更に売り込む。損害を覚悟でだ。そして日経平均が下がる。これは日本経済を混乱に追い込む。

アメリカの同時多発テロのときダウは下がった。しかし有名な投資家がこう宣言した。「私は持ち株を一切売らない。アメリカの資本主義を守るのだ」と。「今こそ株を買おう」と。その後テロ組織の首領が、売りのポジションを取っていたと報道された。株価が下がると儲けが出るように売っていた、という意味だ。

今回東京市場はニュースだけで下げてしまった。ニュースを流すだけでテロ組織が儲けられる事を実証してしまったのだ。うーん、残念。仕方ないけど残念。あって欲しくはないけれど、もしも本当のテロのとき、売らない心意気があって欲しいぞ。

サンプラザ中野:数々の爆発的ヒット曲を生み出してきた「爆風スランプ」で活躍。現在新たに「サンプラザ中野とノンスモーカース」を結成。
自身のホームページでも意外な側面を見ることができる。
http://www.kk.iij4u.or.jp/~sunplaza/