21日の米国株式市場で、ダウ平均は237.85ドル安、ナスダックが107.70ポイント安と久しぶりにびっくりするような下げ。ダウ平均とS&P500は前日比の下落率が1%未満の日が109営業日続きましたが、昨年10月11日以来となる1%以上の下落を記録しました。

さて、「第448回 ダウは大天井ではない」でお話ししたように、ダウ平均は史上最高値となった1日に、チャート上では200日線からの上方かい離率が12.4%まで上昇し、過去の反転ポイントに達していました。これから重要なのは、この調整局面が押し目買いのチャンスになるか、また上値をトライすることができるのか、ということです。そこで示したのが、株価とNY証券取引所が発表している信用買い残の推移です。株価上昇にともなって、信用買い残もそれなりに金額ベースでは史上最高額まで増加してはいるものの、前年比でみた増加率では2000年のITバブル相場の大天井、2007年の大天井を付ける前の熱狂的な買い残の増加スピードではなく、あくまでも緩やかな増加にとどまっているため、今回は上記2回のパターンのような大天井をつける直前のような状況ではない。つまり、次の調整局面は押し目買いになるのでは、とお伝えしました。

もう少し過去に書いた分をさかのぼりますと、「第442回 ダウの2万ドル超えに焦るな!」では、ダウ平均の日柄分析について記しています。2015年8月~9月の安値と、2016年1月~2月にかけての安値の間に「95日」の日柄が出来上がったため、それ以降の相場では95日前後の日柄で安値を付けるパターンになっていること。それによると、トランプ相場が始まる直前の安値である昨年11月4日安値を起点に、次も同じ周期で安値をつけるとすると3月21日‐23日になります。日米の株価が連動することを考えると、日経平均の変化日が23日-27日なので、ダウ平均の下げが続いたとしても、27日までには安値を付けやすいといえそうです。

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東野 幸利
株式会社DZHフィナンシャルリサーチ

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