日経平均は「押し目待ちの押し目なし」の状況が続いています。11/19の上昇でE計算値19,975円(9/29安値から10/9高値までの上昇幅を10/9高値に加えた水準)のターゲットを達成したあとは伸び悩んでいますが、20,000円前後は8月後半からの急落前にもみ合いを形成した中値水準のフシでもあり、当然といえば当然の動きです。75日移動平均線(18,886円、11/25)の下落基調が続いていることも影響しているように思います。ただ、短期指標は依然として好転が続いていますので、基本的にはトレンドフォローのスタンスとなります。

一方、RSI(9日)は11/25現在、58.5%と低下基調が続いています。50%水準を下回ると株価の天井感が強まり、調整が本格化するサインと判断できます。逆に50%を意識して再びモメンタムが強まる場合は株価の一段高のサインです。E計算値を明確に上回れば、2E計算値(21,512円)まで想定できます。25日移動平均線(19,245円、11/25)が200日移動平均線を上抜く方向で動いており、先に調整局面を迎えたとしても両線いずれかがサポートになるでしょう。

短期的な上値メドは、8/11高値(20,946円)から8/26安値(17,714円)までの下落幅(3,232円)を9/29安値(16,901円)からの上げとみた背反値20,133円処、8/12安値20,303円、6/24高値20,952円(年初来高値)など。下値メドは、200日移動平均線(19,385円)~11/9安値19,389円、25日移動平均線(19,245円)、75日移動平均線(18,886円)などが考えられます。

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東野幸利
株式会社DZHフィナンシャルリサーチ

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