2015年は未年です。東証が戦後再開して以降、未年の過去5回(1955年、1967年、1979年、1991年、2003年)の日経平均を振り返ると、月足ベースでは10月にいったん高値を付ける傾向があるようです。

それはいいとして、日経平均は8/26の安値以降、高値と安値を切り下げる波動を続ける可能性もありますが、現在は8/26安値を起点とした右肩下がりの下値支持線付近からの反発力を試す局面とみます。きょうは5日線を上回り、最初のマドを埋め戻しました。25日線(18,050円程度)の下落基調は続いてはいるものの、下落スピードが弱まってきているのがわかると思います。なので、今週は一時的にでも25日線を上回れるチャンス。今のタイミングで何か材料があればなおさらベターでしょう。昨年10/31に発表された日銀による追加金融緩和直後のもみ合い相場の下限付近で、週足ローソク足は結構長い下ヒゲとなる可能性がでてきました。こんな足を見せつけられると一番焦るのは短期のショート筋。あす(10/2)の26日前は高値と安値の幅が1000円以上に動いた日です。やる気があれば米9月雇用統計を前にもしかしての展開も・・・、というのも、値幅が1000円動いた8/25と9/9は同じ価格帯であることにお気づきでしょうか?今からその価格帯に入ろうとしています。

さて、来週からは米国では主力企業の7-9月期(主に第3四半期)の決算発表がスタートします。10/8に発表を予定している非鉄大手アルコアは先日、会社を2分割する計画を発表し好感されました。株価自体は2013年後半からの上昇幅のほとんどを失うまでに調整しており、悪材料でもアク抜け感から上昇しやすい局面に入っています。決算内容に反応する同社株を含め、資源関連株の一角にどのような影響が広がるかにも注目。10月の株式市場、落ち着く気配がないわけでもありません。

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東野幸利
株式会社DZHフィナンシャルリサーチ

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アナリスト田中の深堀り郵政IPO!『NTTドコモ越えなるか!? 超ド級のIPO迫る』など、全7回を連載中。
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