日経平均株価は26週移動平均線から反転し、早々に25日移動平均線(20,317円、7/15現在)上を回復する驚きの強さ。7/16は「新月」ですから、これで一度押し目を入れるかもしれませんが、年初来高値(20,952円)のひとつ手前のフシとなりえる5/28高値(20,655円)を上抜けると、年初来高値はあっさりとクリアしてくるのでは。
7/9安値(19,115円)に向けて急落したとき、売買高が急増(今年最高の売買代金)したところから判断すると、目先の弱い買い方がいったん離散した可能性が高く(振り落とし)、上値は以前よりも軽くなっている可能性が高い、のかもしれません。

さて、私がボランティア活動として参加しているNPO法人・日本テクニカルアナリスト協会に絡むお話をさせていただきます。実は、2015 年10 月、IFTA(国際テクニカルアナリスト連盟)東京大会が開催されます。開催期間は10月2日(金)~4日(日)で、場所は新宿・京王プラザホテルです。東京での開催は1988 年の第1回大会、2001 年の第14 回大会に次ぐ、3 回目の開催となります。ちなみに2014年はロンドン、2013年はサンフランシスコで開催されました。世界のテクニカル分析のプロ達が一堂に会し、議論する唯一と言っていい会合です。このコラムでも何度がご案内したことがあります。

今回のテーマは、「Continuous Progression in Investment Management」~Omotenashi in Technical Analysis~。東京オリンピック開催が決まった際、世界的に有名になった日本の"おもてなし"精神を副題に入れました。
投資信託など国内の運用機関では、運用手段の主はファンダメンタルズ分析で、テクニカル分析はほとんど使われていません。しかし、海外では違います。今回のセッションのメーンともいえる「運用パフォーマンス向上策としてのテクニカル分析のあり方」、「テクニカル分析とファンダメンタル分析の融合」などに関する議論は興味津々です。
海外スピーカーだけでなく、今回は日本からも、日経ヴェリタスで公表される市場部門アナリスト(テクニカルアナリスト)の常連トップ3を始め、有名どころが勢ぞろいし議論を交わします。テクニカル分析に関心のある方にとっては、最新・高度なスピーカー達の話を聞いて勉強するだけでなく、懇親会の場などでは一流のプロと接触し、意見交換ができるチャンスでもあります。参加費用は少し高いですが、ご興味のある方は以下のサイトを一度ご覧ください。
http://www.ntaa.or.jp/IFTA2015/indexJ.html

東野幸利
株式会社DZHフィナンシャルリサーチ

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