前回の当コラムでは、日経平均の「2万円」超えを追っかけるよりも、ひとまずはマザーズ市場に切り替えがよいかもしれません。と書きましたが、それではマザーズ指数がどんな状態にあるのか、チャートを見てみましょう。

東証マザーズ指数は一目均衡表では依然として抵抗帯(雲)を下回る弱気局面ですが、日柄面と株価のパターンから底打ちの兆しがでてきたようです。日柄面では、昨年5月安値から10月安値まで「104」日を要しました。その10月安値からほぼ同じ期間経過した3/19安値(848P)が、3/11安値(846P)に対して二番底となった可能性が高いです。二番底とは安値と高値を切り上げる底入れの基本パターンです。大型株が調整になれば、目先的には歩調を合わせるように下押す可能性もありますが、昨年以降のもみ合いの中心線(903P、赤の点線)を上回れば、昨年10月安値から12月高値までの上昇幅をベースにしたN計算値1014P 処、もみ合い期間の最大値180.9Pを中心線からの上昇幅で当てはめた1083P処まで上値余地は広がるかもしれません。ただ、逆に底入れを否定する動きが生じ、722 P処まで調整幅が拡大するリスクも現時点ではまだ小さくないと思います。

個別では、ミクシィ(2121)とCYBERDYNE(7779)がどう動くかにかかっている部分はあると思いますが、時価総額が比較的大きいところではフリービット(3843)などが面白いのではないでしょうか。

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東野幸利

株式会社DZHフィナンシャルリサーチ

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