久しぶりに宮内庁の行事「歌会始めの儀式」の話題となります。毎年の儀式では来年の「お題」が決まります。今年の「本」に続き、来年は「人」と決まりました。「歌会のお題」がその年の相場を予見するといったジンクスが証券界では語り継がれておりまして、ナゾ解きっぽくて面白い。例えば過去には、「家」がお題になったとき→大和ハウス、「水」→ウォーターフロント関連、「青」→IT相場があったり、バブル絶頂期はお題が「晴」でした。2014年は"日「本」株"が米国株にキャッチアップするなどで、実力を見せた年だったといえるでしょう。こじつけのような気もしますが、今年の相場を「人」で連想してみてください!リクルートHD(6098)を見ておくとよいかもしれません。
最近「東京ディズニーシー」に行ったときに感じたことです。4月からの値上げ報道直後であったせいか、いつも以上に大混雑。「東京ディズニーランド」ほどではなかったらしいのですが(同じ日にランドに行った友人の話)、開園と同時にお目当てのアトラクションの「ファストパス(券に記載された時間に優先的に入場できるシステム)」をとるのも30分待ち。それは確かに人気アトラクションでしたが、経験したことない混雑ぶりでした。ただ4月以降は、駐車場も高くなるようで、全体的にはかなり割高に感じるはずです。
「ランド」の中は"アナと雪の女王"一色。さらに2017年には「アナ雪」アトラクションを導入するようですが、既に大人は飽きています。運営するオリエンタルタンド(4661)の株価は、インバウンド関連として賑わい1月20日の32385円まで上昇が続きました。しかし、値上げを発表した1月29日の高値32275円を起点に再び失速し、チャートでいうところの二番天井(上昇相場の末、高値圏で山を2つ作る)となってしまいました。同社株のその動きは、インバウンド関連株全体の上昇一服サインになった可能性があるかもしれません。
日経平均は「25日移動平均線」を挟んでモミ合いを維持しています。この線は「25日間の平均の買いコスト」を示すもので、株価がこの線より上にあれば強気、下にあれば弱気、といってもいいでしょう。実は2月3日の下げで少し下回ってしまいましたが、翌日はすぐに回復。なので、いつ株価が上放れとなっても不思議ではなく、来週あたりにその局面が来ると予想しています。前回お伝えしましたが、半値押し(17200円)程度までにとどまり切り返せば、それがボックス上放れのサインとなるかもしれません。実際、2月3日につけた安値17271円を維持できるかが重要ということです。
特にマイナーSQ日(オプション取引の決済日)となる2月13日、日本の昨年10-12月期のGDP(国内総生産)が発表される2月16日あたり。その前提としては、2月6日に発表される米国の1月雇用統計の結果を通じて、不安定な動きが続いているダウ平均の反発基調が強まるかがポイントです。
東野幸利
株式会社DZHフィナンシャルリサーチ
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