日経平均の最近の値動きで感じることですが、2014年12月8日の高値以降、下げて上げて下げて上げて、と要するに「ボックス相場(もみ合い)」です。今日は下げるかもしれませんが、続けて16,000円台後半まで下げるようだと弱い、と判断してください。そうではなく、半値押し(17,200円)程度までにとどまり切り返せば、それがボックス上放れのサインとなるでしょう。
前回のこのコラムでは、日経平均の基調が変わりやすいタイミングとして、昨年10月以降から考えられる短期の日柄を使いましたが、今回はもう少し長い期間で見てみましょう!日経平均のチャートを見ながらの方が面白いと思います。2011年夏場あたりから足元までの日足チャートを見てください。どこが時間の中心だと思いますか?
アベノミクス相場が始まる前の安値は2011年11月25日。そこから日銀による異次元緩和が行われたあとの高値が2013年5月22日(15,627円)です。日数計算(日柄)しますと「366」日間。そして、急落後の6月13日安値(12,445円)から「366」日後となるのが2014年12月8日の高値(17,935円)だったのです。時間が均衡していますよね。現在は調整しているけれど下がりません。上昇が延長する可能性が高くなってきたのではないでしょうか。
2013年6月13日安値(12,445円)からの上昇を二分することができます。いろんな計測の仕方はありますが、私としては、2013年6月13日安値~2014年4月安値までの「205」日を先に伸ばした今年の2月13日前後。2013年6月安値から2014年5月安値までの日柄「227日」を先に伸ばした4月17日前後。どうも、その前後に「加速」の起点や「高値」を付ける気がしてなりません。
2013年5月高値から昨年4月安値までの日柄「221日」を先に伸ばした3月9日前後。2013年5月高値から昨年5月安値までの日柄「243日」を先に伸ばした5月14日前後なども注目すべき時間帯です。
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東野幸利
株式会社DZHフィナンシャルリサーチ
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