年初からリスク回避が続くマーケットですが、NY原油先物が1バレル45ドルの節目を意識できるかが注目です。ドル/円相場も1/14のNY時間で1ドル116円すれすれまで円高が進む場面がありましたが、12/16につけた115円台後半を意識して下げ渋り。東京株式市場では主力株はさえないですが、新興株は比較的底堅い。確かに米国株は乱高下していますが、崩れはみられません(1/14現在)。

年末に週足のチャートブックを購入し、最近の株価動向をチェック!東証一部銘柄だけですが、要注目のチャートパターンが497銘柄。もう少し絞り込み110銘柄。銘柄特性や業績など様々な項目を追加してあとで気付いたことなのですが、そのうち67銘柄がJPX日経400採用銘柄だったこと。何が言いたいかといいますと、これから機関投資家の新ベンチマークになりうる指数に採用されている銘柄への買いが、それなりにチャート形成に影響したということなのでしょう。今年も引き続き注目に値する価値ありですね。
この紙面上で全銘柄をご紹介するわけにはいきませんが、参考に挙げますと、博報堂DYホールディングス(2433)、サイバーエージェント(4751)、楽天(4755)、田辺三菱製薬(4508)、日本触媒(4114)、不二越(6474)、京葉銀行(8544)、西日本シティ銀行(8327)、大和ハウス工業(1925)、スタートトゥデイ(3092)、島津製作所(7701)、テルモ(4543)、東レ(3402)、上組(9364)、近鉄エクスプレス(9375)、日本精線(5659)、日東工業(6651)、カヤバ工業(7242)、川崎重工業(7012)、いすゞ自動車(7202)、東京急行電鉄(9005)、東京ガス(9531)など。ちなみに順番に優劣は関係ありません。

テーマで面白いのはズバリ「水素」関連。前回当コラムでご紹介した「リニア新幹線」に匹敵する材料です。当面は、加地テック(6391)、東京計器(7721)、オーバル(7727)などの小型株に注目。概ね、昨年7月に大商いで高値を形成し調整したものが多いですが、半年の日柄経過でそろそろじゃないでしょうか。1月6日、トヨタ自動車は燃料電池自動車(FCV)の普及に向けた取り組みの一環で、単独で保有する世界で約5680件の燃料電池関連の特許の実施権を無償で提供する、と発表しました。なぜでしょうか?
とにかく、地球温暖化を急速に止めなければいけない。将来「水素社会」になりあとあと振り返ると、「今の原油の急落も時代の転換点だった」と回顧するときがくるのかもしれません。

東野幸利

株式会社DZHフィナンシャルリサーチ

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