ドル/円は日柄調整によって蓄積されたエネルギーの発散局面か? 第326回 「7月に入ればガラッと・・・」(http://lounge.monex.co.jp/pro/tandcfr/2014/06/26.html)でお話した流れに続きますが、7/30高値103.09円を一気に上回る展開となってきました。どこまで円安が進むのでしょうか!

1/2高値を起点とした上値抵抗線と2/4安値を起点とした下値支持線で形成される三角もち合いを上方にブレークし、短期的な揺り戻しも終了し、本格的な円安トレンドが始まった公算が大きいです。25日、75日、200日移動平均線の収れん後の動きだけに、1/2高値(105.44円)を通過点として、急速に円安が進んでいく展開もありえるかもしれません。

月足の一目均衡表では、8月は転換線の上昇が強まるタイミングです。転換線に押し上げられるような長い陽線を、来週に向けて形成する感触もあります。次の注目は11月、12月です。11月は基準線が再び上昇に転じることや、雲下限が最低値に切り下がるため、転換や加速が生じやすい。11月まで円安が進むパターン、105.00円付近を上限にもみ合いが続くパターン、11月まで円高が進むパターンなどが考えられます。

上値メドは、7/30高値103.09円~8/8安値101.51円までの下落幅1.58円を、7/30高値に加えたV計算値104.67円。1/2高値と4/4高値の中値である104.79円などが考えられます。月足の一目均衡表では、遅行スパンが当時の抵抗帯(雲)上限と接する水準が104.49円であり、短期波動と重複する水準として意識されやすい。年末に向けてさらに円安が進むとすれば、上値の目安は2006年5月安値108.99円処とみています。

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東野幸利

株式会社DZHフィナンシャルリサーチ

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