8月相場の過去15年間(99~13年)は日経平均株価の騰落実績で6勝9敗と負け越し。相場の上昇局面では良好な企業業績・景気指標、政治や金融政策の好転を背景に海外投資家の買いが入るという構図だったのですが、下落局面では景気減速懸念などからハイテク主導の下落となる傾向があるようです。
また、「45日ルール」と称される海外ヘッジファンドによる換金売りが出やすい? というのがネガティブな思惑を生みやすいようです。投資家が9月末にファンドを解約するには、45日前(8月中旬)までに申し出なければならないルールがある、・・・よくわからない理由ですが、いずれにしても8月は市場参加者がお盆休みに入るため、薄商いとなりやすく振れ幅も比較的大きくなる傾向があるのかもしれません。

直近5年間(09~13年)だけでみると、日経平均はお盆時期を通過した月後半(8/16-月末営業日)はすべての年で弱含んでいます。今年も後半に向けて注意は必要ですが、日柄面では8月中旬に変化日を迎えます。13年5月第3週の高値から「33(一目均衡表では基本数値)」週目となる12月第5週に高値を付けました。12月第5週の高値から「33」週の時間軸を先にあてはめた8月第2週のお盆の週前後は基調に変化が生じやすい。
日経平均は当コラムの「第322回」の最後の方でお話いたしました、赤線付近(昨年12月前半高値)まで上昇しましたので、調整は当然といえば当然。今の流れからいくと、安値変化週となるか?15100円台で下げ止まれば、もみ合いを維持して今月末ごろから再び上値試しに入るのではないでしょうか。だとしたら、8月後半は買い場になるはずです。銘柄選びに迷ったら、「希少価値の高いチャートパターン」が無難なのかもしれません。

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東野幸利

株式会社DZHフィナンシャルリサーチ

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