日経ジャスダック平均が意外に底堅いです。足元の場味感覚では大きく下げている印象がありますけど、月足チャートでみると高値圏で強含みの様子がうかがえます。12カ月移動平均線は4月に上昇が一服し、5月は横ばいで推移しています。株価もさえない展開が続く可能性はありますが、6月に入ると再び12カ月移動平均線は上昇に転じる公算が大きく、5月相場を12カ月移動平均線上で保てれば、押し目買いの好機となるのではないでしょうか。
仮に、年初来高値更新につながる場合、昨年からの高値同士をつないだ上値抵抗線までの上昇にとどまる可能性が高いのですが、東京市場は年後半に向け新興市場が先行して動意付く、といったシナリオをこのチャート上からイメージできますね。

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1990年代後半から大きく上昇した局面が、98年からと2003年からの2回あります。ともに安値から2,000円程度上昇しています。今回の上昇の基点となったのが、2009年3月安値の994円ですから、中期的には3,000円近いところまで上昇が続くのかもしれません。

一方、日経平均は見込んでいた5/2前後の変化日。さて、1日ずれた5/7は妙な大幅安でしたが、底打ちの大陰線となるでしょうか!

東野幸利

株式会社DZHフィナンシャルリサーチ

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