今年もIFTA(国際テクニカルアナリスト連盟)大会に参加してきました。10月9日~11日にサンフランシスコで行われました。1988年に東京で始まったこの大会は今回で26回目。来年はロンドン、そして、再来年は東京で開催されます。

しかし、サンフランシスコの街中の坂は予想以上に傾斜がキツイですね!スーツケースを運びながら、汗だくでホテルにチェックインした思い出や、ルームキーを日本に持ち帰るなど、最初から最後までハプニングの連続でした・・・
米国での開催ということもあってか、参加者は約200人と多数。史上5番目に多い大会になったようです。Jack D. Schwager氏、Martin J. Pring氏、Ralph Acampora氏など業界の錚々たる有名テクニシャンが参加され、近年にはない盛り上がりでした。

プレゼンターの内容も充実。Ichimoku Chartも所々に出てきました。使い方は海外でも同じですが、転換線、基準線を"Conversion-Line 、Base-Line"と以前は言っていましたが、"Tenkan-Sen、Kijun-Sen"と表現していたアナリストが印象的でした。
今回の大会は、日本人にとってもプライオリティーの高いものでした。年間で最も素晴らしいテクニカル分析上の研究論文に与えられる「ジョン・ブルークス賞」に、日本の協会員の1人(Mr. Sakai)が唯一選ばれたからです。その授賞式もありました。

ジョン・C・ブルークス氏は、ウォール街の証券会社を振り出しに40年以上を一貫してテクニカルアナリストとして働き、米国のテクニカルアナリスト団体であるMTA、25ヵ国で7000人以上が加盟するIFTAの共同創設者。テクニカル分析の学問的、社会的地位の向上にも尽力され、米国では多くの大学でテクニカル分析が正式科目として取り入れられるきっかけを作られた方です。斯界のゴッドファーザー的存在です。
日本でも将来は大学でテクニカル分析を教えるようになるのでしょうか? 自らテクニカルアナリストの地位向上に努めてまいりたいと思います! 次回以降、機会がありましたら、もう少し詳しくご紹介したいです。

今回の現地の様子を日本テクニカルアナリスト協会のFacebookに掲載しております。是非、IFTA大会の様子をご覧ください。東京大会の際は皆さんご参加くださいね。
http://www.facebook.com/ntaapage

東野幸利

株式会社DZHフィナンシャルリサーチ

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