日経平均は9/19以降、取引時間ベースの高値と安値の中値をみると、14,673円(9/19)、14,759円(9/20)、14,687円(9/24)、14,679円(9/25)ということで、平均すると14,700円に支配されているようです。
この水準はどこからきているのでしょうか? 7/19の大陰線~7/24までのミニ三角もち合いの中値14,675円が節目として効いているといっていいでしょう。そして、その中値14,675円は、ローソク足で上下に相当長いヒゲを形成した5/24の陰線実体部分(始値と終値の差)の中値14,672円に影響された結果なのです。つまり、14,700円前後は均衡水準ということ。5/24の動きに支配されなくなると均衡破れが起きます。

現状では、8/28安値13,188円を基点とした上昇トレンド継続との見方が基本となりますが、上記の均衡点をどちらに放れるかにもよります。下に放れると、25日線(14,010円)や一目均衡表の基準線(14,002円)までの調整が想定されます。基調に変化が生じやすいのは、10/1、10/4、10/10です。
図表は、日経平均の一目均衡表です。5月高値15,942円を基点とした三角もち合いの1つを上放れたことで、一段と上昇が加速するとみることができますが、上放れた方向とは逆方向に一時的に戻る習性もあるのです。それ考慮した場合は、抵抗帯(雲)のネジレが発生する10/4前後まで調整か。当面は、10/1発表の日銀短観、10/3~10/4に開催される日銀金融政策決定会合あたりに注目でしょう。仮にそこを起点に反発し、均衡水準を上回るようなことがあれば、上昇に弾みが付く可能性はあります。5月高値(15,942円)まで上回るには、もう少し時間がかかるかもしれませんが、10月上旬は主要なターニングポイント(押し目)になるかもしれませんね。

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東野幸利

株式会社DZHフィナンシャルリサーチ

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