日経平均は中期的な視点での上昇をメーンシナリオとしながらも、短期的にはそんなに上値はないのではないでしょうか。4月後半からスタートする企業の本決算発表までは個別物色の展開とみています。銘柄選びでは、輸出関連が為替の変動が怖くて手掛けづらくなったことで、消去法的には内需株になります。が、3月末の配当・優待取り狙いで買われた銘柄は4月前半にかけて反動安が予想されます。「決算を確認してから好業績株を選びたい」となれば、それまでは下げない銘柄選びが勝つ(資金温存)秘訣となります。

過去にご紹介した銘柄以外で注目しているのは、トリドール(3397)、沢井製薬(4555)、アートネイチャー(7823)、ネクソン(3659)、アインファーマシーズ(9627)、新明和工業(7224)、井関農機(6310)、ウエストHD(1407)、大崎電気工業(6644)、トランスコスモス(9715)、しまむら(8227)、情報処理の大手のアイネス(9742)です。

先日、あるテレビ番組で「地政学リスク」と株式市場、の内容でお話させていただきました。北朝鮮の長距離弾道ミサイルの発射実験と見られる「衛星」打ち上げ阻止に向けて、連携する行動がとられています。最近でも話題性が高いのです。

いつかの帰りの電車の中、地政学リスクの原稿を練っていると、横に座っていたかなり年配の方が、私の資料を横目に地政学リスクについて話し始めました。かなり詳しい!たぶん、風貌からすると大学の教授に違いありません。駅と駅の一区間(急行なので時間は長め)だけでしたがレクチャーを受けてしまいました。名刺交換しておけばよかった、でも帰りの混んでいる電車の中ですからね・・・

北朝鮮のミサイル問題では防衛強化の思惑が働きやすい。急きょ、低位の防衛関連株が動意づくことが多いですが、高値掴みになるケースが多いです。でも、東京計器(7721)は2010年3月高値185円の手前、高値掴みとは少し違う(注目に値する)ような気がします。防衛関連の材料以外でも買われている、新明和工業(7224)は2009年9月高値を今日抜いたばかりです。

東野幸利

株式会社T&Cフィナンシャルリサーチ

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