信用収縮で下がった銘柄に妙味?本日付けの日経に掲載されていたクレディセゾン(8253)に関連する記事によると、4月から住宅ローンの「フラット35」の上限融資率が90%に引き下げられるそうなのですが、不足分の資金を同社が融資するとのことです。かなり余裕が出てきていますね。クレジット業界からの融資引き上げ案内が最近多いと聞きます・・・。

さて、水産物全般の市況の堅調で、極洋(1301)に注目するのはいかがでしょうか。寿司ブームは騒がれているほどではないようですが、着実に世界に浸透しているようです。日本配合飼料(2056)と共同でやっているクロマグロの養殖事業は将来に期待大。業種的には地味でインパクトがありそうな材料はないですが、単なる水産加工会社としてみるのではなく、老舗の低位株といった点に重きをおく方が、今後の相場の謎解きがしやすいのではないかと思います。

また、昨年までダラダラと上値と下値を切り下げ、底値圏で「ウェッジ型」を形成している株価パターンの銘柄群を見てみましょう。以前お話した、メガバンクや野村HDなどがそうなのですが、月足で3月まで陽線が続くかどうか、決して見逃してはいけません。ウェッジ型の末端に仕上がる「赤三兵(3ヶ月連続陽線、同じ長さが続く方がよりよい)」は、急伸近しのシグナルになりえる、と思うのです。やっぱり、今年は、外需は単なるリバウンド、内需のプチ大相場だと思いますよ。(マネックス証券の口座をお持ちの方は、ログインして該当銘柄のチャートをご確認ください。)

最後に、日経平均のこの勢いは9,900円までの「意外高の妄想」に一歩前進といったところでしょうか。一方、2月15日の高値9,314円は、2011年6月安値(9,318円)の節目まで到達したので、さすがに過熱感が出てきたのでしょうか?

日経平均はようやく、先行したTOPIXに追いつき、NT倍率(日経平均÷TOPIX)は過去1ヶ月間の平均(11.58倍)まで上昇したところをみると、・・・今日も頑張って買ってはいますが、9,300円処は正念場。

昨晩の米NASDASの動き(チャート参照)は最近あまり見かけないし、「恐怖指数」といわれる米VIX指数の25日線が上昇に転じ、ゴールデンクロスしてきた点なども要注意か。