同じような話を以前した覚えがありますが、今朝、家を出たとき、「満月」がキレイに輝いていました。9,000円達成でそろそろ高値か~とも思いながら、駅までの長い道のりを歩いていきました。しかし、全然下で買わせてくれない相場です。来週はどうでしょうか? 

スケジュール面からいくと、欧州ではユーロ圏GDPなどの経済指標の発表が多いです。国内の決算発表は概ね一巡します。米景気指標も特に強く材料視するものがないので、欧州情勢に重きを置く相場展開ではないでしょうか。

為替市場ではユーロ/円がやや持ち直していますので、欧州の金融機関の決算、経済指標などに対する反応から目が離せません。ユーロ高を通じ、依然出遅れが顕著な弱電セクター、ユーロの感応度が高い銘柄の一角に買いが続くかが、指数が大きく下押さないポイントになるでしょう。

ここからの配慮としては、全体底上げ一巡後を警戒しながらも、出遅れセクターであり、配当面で下支え要因がありそうな銘柄を選びたいところです。

例えば、地銀株などはどうでしょうか。メガバンクがここまで買われたのだから、地銀株にも目を向けた方がいい。例えば、配当面なども考慮すると、あおぞら銀行(8304)、りそなホールディングス(8308)、千葉銀行(8331)、横浜銀行(8332)、常陽銀行(8333)とか。このあたりは十分連想で買われてもいいと思いますが、どうでしょう?

あと、全体相場が底上げの間、静かにモミ合っている、オリンパス(7733)と東電(9501)。東電は1月10日の大陽線の上の方で20日間ぐらい「上値遊び」。どこかで上下に動くはずです。やはり全体の底上げが一巡したタイミングでしょう。オリンパスも高値モミ合い。小さな動きが続いています。今日は「ピクっ」とした動きがありましたけど、準備運動を始めたようです。基準線の上昇のタイミングだけを考慮すると、オリンパスは2月14日、東電は2月15日が怪しいかも。

東野幸利

株式会社T&Cフィナンシャルリサーチ