ダウ平均は昨年来高値12876ドルが早くも視野に入ってきました。図表のダウ平均の月足チャートをご覧頂きますと、2009年3月安値からは5波動構成(三段上げ)の上昇パターンが想定され、現在は2011年10月安値を起点に5波動目が進行中ではないかと思われます。
ただ、昨年来高値からの調整が比較的深かったので、5波目の上昇は1波目や3波目の上昇に比べ短くなりやすい。5波目の上昇が3波目の高値を更新できないフェイラー(失敗)に終わる可能性もあります。
さて、「一点」に集中しますと、今月の遅行線(図表の中の青腺)は雲上限レベルに近く、2月は遅行線が雲上限が最も切り上がるタイミングに差し掛かることで、高値変化月と予測することができます。
(※)グラフはクリックいただくとダウンロードいただけます。
上値メドを過去の習性値幅からシンプルに予測しますと、2002年10月安値7197ドル~07年10月高値14198ドルまでの上げ幅7000ドルを、2009年3月安値6469ドルから同値幅上げた13470ドルとなります。
一方、2007年10月の史上最高値を基点とした上値抵抗線で頭打ちとなる可能性もあるのです。そのケースは中期もみ合い相場に移行していくシナリオが考えられます。今晩はインテルの決算、来週も主要企業の決算が続きます。足元は正念場でしょう。
いずれにしても、2009年3月安値6469ドルは2002年安値を下回った影響から、2012年通しては調整基調になりやすいとみられます。ただ、調整一巡後は2013年後半に向けて史上最高値が想定され、これまたシンプルですが、2002年10月安値に対して2009年3月安値が切り下げた728ドル幅を、逆に2007年10月高値14198ドルから切り上げた14900ドル前後を一つのターゲットとみることもできます。
東野幸利
株式会社T&Cフィナンシャルリサーチ
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