かつて聖書は教会において修道士が書き写すことによってのみ存在してきたので、教会は絶大なる権威を有していました。それがグーテンベルクの活版印刷の発明により、聖書を印刷して、正確に再生産することが可能になり、ルターの革命を経て、教会の権威はかつてのような強大なものではなくなりました。

この例からも分かるように、文書を正確に管理していくことは、権力の大きな源泉です。今回の政府の文書の改ざんは、ごく一部の人による実行であると信じたいですが、それを止められなかったことも含め、公権力の源を揺るがす事態だと思います。

ところで、今日の日本の株価は大きく上昇しました。国よりも民間の方が、しっかりしているからでしょうか?そんな風にも考えたくなる本日。今がこらえ時ですね。