私が30年前に新卒で就職した証券会社=ソロモンブラザーズ東京のリユニオン(同窓会)があります。30年前にソロモンは東京支店の資本金を大幅に増やして当時の四大証券に次ぐ規模にしたので、30年記念リユニオンです。
私はソロモンに3年間しか居なかったのですが、社会人としての基本、金融人としての基礎、マーケットに対する考え方など、重要な部分は全てソロモンで教わった感覚が強く、その後ゴールドマンサックスにずっと長く在籍したのですが、私は「メイド・イン・ソロモン」であると感じることが多々あります。ソロモンは実際、とても濃いキャラクターの会社で、当然そこに居た皆も濃い、激しいキャラクターが多かったです。いや、因果関係は逆かも知れません。そしてやはり皆、ソロモンに対する帰属意識というか郷愁というか、特別な感情が強くあるように思われます。
驚きの数の元同僚が集まる予定で、更に、これも驚きの数の外国人元同僚が、このためにわざわざ日本にやって来ます。恐ろしく濃い会社です。何故か?それはやはり、当時のソロモンが、資本市場の世界を塗り替えるいくつものイノベーションや発想の転換をしていて、自分たちが主役で資本市場を変革しているという、強い実感と自負があったからでしょう。それは素敵なことです。マネックスでもそういう革命を、もっとおこしていきたいと思います。