感謝する気持ちの本質とは何でしょうか?このテーマは、とっても難しくて、かつ個性が強そうで、このような小文とは云え書くのが憚れますが、最近私は深く感謝する気持ちを持つ経験があったので、少なくとも或る時点での私の気持ちのマスク、写しレリーフ、或いは魚拓のようなものとして、敢えて書くことに挑んでみようと思います。

人が、或る人から一方的に何かを与えられた時、これは力だったり、時間、アドバイス、金銭的価値など色々あると思うのですが、そう云う場合に人は感謝を感じるでしょうか?感じるべきだけれども、あまり強く自発的には感じないかも知れません。或いは感じてもそれは、どこか抑圧的な感覚を伴うものかも知れません。

一方で、人が或ることをしようとする時に、或る人がそのことを一緒にしてくれて、一緒に時間、エネルギー、心を費やすと、人はもっとナチュラルに感謝を感じるように思います。最近の私の経験がそうでした。一緒に力を合わせて何かを出来た時の達成感、自分ひとりでは出来なかったものを、一緒に力を合わせたからこそ出来た場合に、その一緒に力を合わした人に対する気持ちが、感謝の本質なのではないかと、そう思いました。

確かに、人はひとりでは出来ることはとっても限られていて、基本全てのことが協働であるとも云えるでしょう。感謝とは、人が社会的活動をする上での、それは即ち人が人であるための基礎的な行動形式に対して、人が感じるように造られた感情なのでしょうか。やはり難しくて個性のあるテーマですね。ま、私はそう思いました。これからもそんな感情を多く持てるように生きていきたいと思います。