週末は当社の全国投資セミナーで香川県高松市に行きました。香川県は何度も訪れたことがありますが、高松は通過してばかりで、高松に泊まるのは今回が初めてでした。全国投資セミナーは基本スタッフもスピーカーも前日の夕方までに現地入りすることにしています。これは今から10年ほど前に、やはり高松でセミナーをした時に、この頃は小規模なセミナーで社員2人のみで設営からセミナー講師まで務めるという形のセミナーもやっており、この高松セミナーはそういうものだったのですが、社員2人を乗せた飛行機が高松上空まで行って天候不順でなんと羽田空港まで帰ってきてしまい、もう夜遅くて列車もないのでレンタカーを借りて徹夜で高松まで運転していき、なんとか当日のセミナーを実施したという経験があり、基本スタッフとスピーカーは、いわゆる前乗りすることにしたのです。
前置きが長くなりましたが、そういう理由で前晩は現地で、セミナー講師や協賛会社の方々と夕食をとり、ま、そのあとのことは割愛します。セミナーは午前の部と午後の部があるのですが、大勢の方に来ていただき、手前味噌ではありますが、内容の濃い話と質疑応答が出来たと思っています。来て下さった皆さま、ありがとうございました。
さて、そのセミナーが始まる前に、これは土曜の朝になりますが、ホテルを出て周りを散歩してみました。先ずは黄色いランプ(パトカーの赤色灯の黄色版です)が点いて回っているうどん屋さんに行きました。高松では郊外の道路脇にもうどん屋さんが多くあり、開店していることを運転している遠くからも確認出来て、そのお客様を取り逃がさないために、開店している店の外では黄色ランプが回っています(注:この解釈はあくまでも私が地元のタクシー運転手さんと話した上で辿りついた個人的な解釈です)。そこで朝から温玉肉ぶっかけうどんを食べました。あぁ、美味しい。
それからちょっと歩いて高松城に行きました。かつての8分の1程度しか残っていないのですが、それでも2万4千坪ある立派な城郭です。お堀の水を見ると、透明でキレイで、浄水器を使っているのか、不思議だなと思いました。するとお堀の"鯛"にエサをあげましょうという看板があり、え?鯛?鯉じゃないの?と思ったのですが、確かにいけすの中のような立派な真鯛と黒鯛が泳いでいるのです。な、な、な、なんと!元々お城の一辺が瀬戸内海、三辺をお堀で囲んだ水城だったようで、今でもお堀は瀬戸内海と地下水路で繋がっており、ですからお堀の水は海水で、だから水もキレイで、鯛が生息しているのです。わーお。天守閣跡を視角に入れながら、お堀の中の鯛にエサをあげるのは、中々新鮮な体験でした。
浜離宮も海水を入れた庭園ですが、鯛が元気に泳いでいるのは、視覚的にかなりビックリします。お城は元々生駒氏が領主だったのですが、江戸時代が始まって間もなく水戸光圀の兄の松平頼重が入封し、以来版籍奉還まで228年間、同じ家が治めたと云いますから、江戸時代って本当に平和で、その恩恵が日本の色々な所に蓄積されたのだと思い知らされます。
お城を出ると瀬戸内海は目の前で、湖のように穏やかで真っ青の海を見てから、セミナー会場に戻りました。高松は、とても表情の豊かな、文化の香りのする場所でした。セミナーなどで日本中の町に行くのが私は大好きです。これからもこういった経験を大切にしていきたいと思います。