金利が低いです。世界的に低いです。ほぼ全ての国で金利が低下を続けてきて、先進国の国債に至っては、概ねゼロに近い金利だったり、マイナス金利だったりします。金利が低いのは世界的に低成長だからですが、技術革新によってコストが大きく下がったり必要な人手が減少しているなどの理由もあるでしょう。それは即ち低成長=GDPの伸びが低くても、売上が少なくても、コストが低いので収益を増やすことが可能な企業もあることを示唆しており、実際に低成長だけど企業収益は好調、なんてことが起こります。しかし低成長=株価にはマイナス、という連想が働いて、日本株などはパッとしなかったりします。

一方金利が低いのは大量の金融緩和をしているからという面もあり、要はお金は余っていますから、金融商品の値段は上がりやすくなる筈です。債券然り(従って金利は下がっています)、そして株式も然りの筈です。が、上記の理由からパッとしない。このように考えると、日本株はこれからもっと上がる気がするのですが、英国のEU離脱が実際に起きるとユーロが安くなってその反射で円は高くなりそうで、そう考えると今日本株をホイホイ買う訳にもいかない、というのがもうひとつのパッとしない理由でしょうか。

政治の影響で今日の日本株は若干元気でしたが、暫くは微妙な時間帯が続くのでしょう。しかし日本株には投資妙味があり得るという視点を忘れないようにしたいと思います。