理研の利根川進博士の研究チームが、アルツハイマー病患者の記憶は消失しているのではなく、正常に保存されているが、それを想起できなくなっているだけである可能性を発見したとのこと。そして脳神経細胞を刺激することで、その想起をさせることが可能であるとのこと。おぉーーーーー!これは凄い。当該論文は、英ネイチャー誌(電子版)に掲載されたとのことで、理研との組み合わせに若干因縁を感じますが、これは世紀の発見となるでしょうか。
一方で、記憶を全て想い出せるというのも、それはそれで困ったことかも知れません。寺山修司のことばに、未来は修正出来ないが過去は修正出来る、という意味合いのものがあります。寺山修司らしい、人間味と優しさを感じます。脳の中の電気信号系のみならず、バイオケミカル系まで解明されてくるとなると、科学の進歩が人の感情の領域に徐々に入ってくる可能性を感じます。中々複雑ですね。興味津々です!