以前にもこのつぶやきに数回書いたことがありますが、米アイオワ大学にはIEMという「ナンデモ先物市場」があります。毎回大統領選の時には、各党で誰が指名されるか、最終的にどっちの党が勝つか、などの先物コントラクトが作られて、実際にお金をかけて売買されます。今回も既に取引されていますが、その値動きを見ると中々興味深い内容です。
民主党は、当初からぶっちぎりでクリントンが優勢。現時点ではクリントンが指名されたら1ドルを受け渡す先物は、既に約90セントで取引されています。因みにサンダースは8セント。一方共和党の方は2月の半ばまでは混戦で、一時はルビオの方がトランプよりも優勢になったこともあるのですが、この2週間で一気にトランプが優勢になり、現時点ではトランプが指名されたら1ドルを受け渡す先物は約84セントで取引されており、2位のルビオのそれは8セントで取引されています。一方民主党と共和党の闘いについては、昨年末まではもつれていたのですが、今年になり、徐々に民主党が優勢になっています。
これはあくまでも一種の"賭け"ですが、逆に云うと政治的な立場とか関係なく、純粋に選挙の行方をトレーディングしているので、アメリカの人の様々な読みを消化していて、案外アテになると思います。過去もそうでした。さて今回はどうなることやら。しかしこんなマーケットの実運用を認めているアメリカって、やっぱりマーケット好きにはたまらないですね!