九州・四国が梅雨入りしたとのこと。一気に東京にも来るでしょうか。私は今日から週末までヨーロッパですが、帰ってきた時には既に梅雨入りしている予感がします。季節の変化はいつだって完了形ですが、特に海外出張後はその変化があらわに感じられます。

梅雨はあまり好きな季節ではありません。雨があまり好きでないのですが、それ以上に「つゆ」と云う響きが好きでありません。梅雨は陰暦5月頃の長雨ですから、かつては五月雨(さみだれ)と呼ばれました。五月雨なら好きになれるな。音感とは大事なものです。

五月雨の時期は田植えの時期であり、農耕民族にとってはとても重要な季節で、田の神を迎えるために物忌みをしました。物忌みの代表的なことが男女間の営みを控えることで、よって相手が恋しくなり、五月雨を詠んだ和歌は恋心の募った歌ばかりになります。現代(と云っても数十年前になりますが)版では、郷ひろみの「会えない時間が愛育てるのさ♪」(よろしく哀愁・安井かずみ作詞)となります。

さて私は五月雨に何を想うか?株主総会も近いことだし、中長期ビジネス戦略でも練るか。与謝蕪村が「五月雨や大河を前に家二軒」と云う、ドカン!と云う感じの屹立した感じの句を詠んでいますが、そう云った骨格の強い戦略がいいですね。