今年の元日時点での全国公示地価が国土交通省から発表されました。前年比で、全国平均が住宅地マイナス0.6%、商業地マイナス0.5%。三大都市圏ではそれぞれプラス0.5%、プラス1.6%でした。一年前と比べると、ざっくり1~2%改善しています。うーん。もう一息ですね。今年の公示価格が、全国平均で前年比プラスで出てくることを期待していたのですが、そこまでは行きませんでした。しかしこの調子だと、全国レベルでの土地の値段が前年比でプラスになるのは時間の問題でしょう。

土地の市場規模は、その国の個人金融資産の2倍程度の規模と云われており、我が国では2500兆円から3000兆円程度と思われます。株式市場の7倍程度もあるマーケットです。株式市場のうち、個人が直接持っている部分は4分の1程度ですから、それとの比較だと25倍から30倍のマーケットです。しかも全国の人が所有している。株価以上に地価の上昇の方が、国中の人の気持ちに与えるインパクトは遙かに大きく、デフレ脱却、緩やかなインフレと云うアベノミクスの大本命は地価上昇にあると思うのです。今回は残念でした。でもほんとあと一息です。期待して行方を見守りたいですね。