NTTが公衆電話の市内電話通話料を、来年4月より10円で利用できる時間を60秒から2.5秒縮めるとのこと。なんと1994年以来20年ぶりの値上げとなるそうです。公衆電話の数は1985年がピークで93万台強あり、今は20万台程度まで減っているとのこと。減り方にビックリすべきか、或いはまだ20万台もあることにビックリすべきか。

1985年といえば私はまだ大学生。ポケベルがまだ一般化する前のいかにも業務用っぽいポケベルを持って粋がっていた頃です。確かにあの頃は携帯電話もなく(或いは録音機のような肩掛け式のものはもうあったでしょうか)、街には公衆電話が溢れていました。数年後に仕事でMOVAの1号機を持つようになり、以来私はずっと同じ電話番号を使っています(途中桁数が増えるのに伴って機械的に頭の方の番号がちょっと変わったのを除いて)。私が20年程度同じ携帯電話番号を使ってきたのもビックリですが、その間、公衆電話の市内電話料金は変わらなかったことになります。やはり最大のビックリはこの点でしょうか。
60秒分の2.5秒は約4%。当然赤字事業で、意義は緊急時のライフライン的な部分にあるでしょうから、値段を長い間変えてこなかったことも理解できます。しかし20年ぶりの4%値上げとは、やはり長年にわたるデフレに再びビックリすると思うと共に、その転換点が来ていることをヒシヒシと感じます。次の日本へ。たかが2.5秒ですが、そんなことを思うニュースでした。