ロンドンの投資家と会っていて感じること。それは成長戦略を求めていることです。私はコンフェランスに参加して話すことも多いですが、日本のスピーカーは大概保守的すぎます。しっかりし過ぎています。債券慣れしていて、株式的でないとも云えそうな。時代はアベノミクス。踊る阿呆に見る阿呆。どうせ阿呆なら踊らにゃ損々。坂本九は上を向いて歩こうよ。デフレは下向きインフレは上向き。日本は、企業は、個人は、全てが視線の角度を少し変えないといけないと思うのです。ロンドンは極端な場所かも知れません。産業としての金融で立国することを国策として宣言した国ですから(by ブレア)。バブッた街です。でもABEノミクスって、Asset Bubble Economyのことでしょう?早く酔いが回るといいなと思います。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。