報道によると、エアバスは航空交通は伸び続け、今後20年間で新しい航空機需要が3万機近くもあるとの予想をしているとのこと。現在平均では毎年地球の総人口の5分の1が飛行を行っているが、20年後には3分の2まで増えるとのこと。既に総人口の5分の1が平均計算では毎年飛行しているというところからにわかには信じられませんが、ここで述べられている数字はいずれも巨大です。こんなペースで地球上を飛んだりしていて、この星は本当にモツのでしょうか?大体この手の成長の予想というものは、一方的な計算をするので、未来予想は現実を大きく超えることがあります。かつてはネットビジネスが近未来では世の中の企業価値のほとんどを占めてしまうなんていう計算もありました。しかしそれは起きていないし、これからも起きないでしょう。インターネットの進歩によって、飛行移動しなくても十分な経済的活動と文化的交流が出来る。そういう方向への調整が入るのでしょうか?温暖化の問題などを遙かに超えた、星と地表活動の関係の問題が存在するように思えます。今度パチパチと電卓をはじいて、大胆にこの問題について考えたいと思います。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。