今日は中国の長江商学院というビジネススクールと一橋大学大学院・国際企業戦略研究科の共催による、日中経営者ラウンドテーブルなるものに午前中参加したのですが、その内容はさておき、この長江商学院についてちょっと書きたいと思います。ここは2002年に造られた新進のビジネススクールですが、中国では大ヒットで、そのEMBA(Executive MBA・経営者向けMBA)の卒業生がトップを務める企業のRevenueを合わせると1兆ドルにもなり、中国のGDPの13.7%、韓国とほぼ同じ経済規模になるというから驚きです。若干速成の感は否めませんが、学校というプラットフォームを使ってこのような巨大なコミュニティを造る発想とその実行力にあっぱれと云うしかありません。私は仕組み・仕掛けを造るということに昔から大きな興味があります。興味があると云うよりも、そういうタチであると云った方が正確かも知れません。中々利用は出来ない考え方なのですが、何かのアイデアにしたいと思います。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。