昨日、社員の結婚披露宴がありました。かつて当社で学生アルバイトをしたこともある中国人の彼女は、やはりかつて当社で学生アルバイトをしていた日本人の彼と、メデタク結婚したのです。二人は同時期にアルバイトをしていた訳ではないのですが、当社の学生アルバイトOB/OGの集まりを催した際に知り合い、このような結果になったのでした。感無量。恥ずかしながら私も披露宴で挨拶をさせて頂きました。
二次会用にアサ漬けで中国語の歌を覚えていったのですが、折角彼女の御両親もいるので、短い挨拶と共に耳オケ(片耳にMP3プレイヤーのイヤホンを入れて)で、外面的にはアカペラで歌いました。曲は彼女の指定で「月亮代表我的心」。テレサテンの(中国に於ける)大ヒット曲で、邦題では「月は何でも知っている」となります。「あなたは私があなたをどれだけ愛しているか聞くけれど、それは真実の愛で、変わらないもので、月が私の心を表しているわ」という内容の歌詞です。英語の曲名は "The moon represents my heart" で、こちらの方が正しく訳されているように思われます。
月は色々な詩や歌の中でうたわれてきました。中国語でいうところの「月が心を表している」とはどういうことでしょう?月のように明るく永遠であるということでしょうか?満ち欠けはあるけれど、決してどこにも行かず、必ず満月が来るということでしょうか?或いは中国で月というと基本的に常に満月を想像するのでしょうか?方や日本には、小泉今日子作詞の「月は何でも知っているくせに知らん顔して輝いている」という曲があります。これはお月様は何でもお見通しだという内容です。テレサテンのこの月は明るく輝く恒星のような存在で、小泉今日子のこの月は、自ら輝いているのだけれど、どこかに意地悪さもあります。ピンクフロイドの狂気に至っては、月に一切の本来的光を認めない詩になっています。歌により、月にも色々あるなぁと思います。
でもやはり、月に映して自分の心を伝えるという詩が一番可愛いですね。おめでとうございました!