昨日、久し振りにすき焼きを食べました。浅草にあるその店では、すき焼きではなく牛鍋と云います。私はすき焼きを作るのが好きです。いわゆる鍋奉行ですね。店の人が「最初お作りするのが当店のシステムですから」と云うのを頑なに断り、先ずは肉から焼く。絶対焦がしてはいけません。次も肉を焼く。と云うか焼くと煮るの間でしょうか。本当はこの作業をずっと続けていたいのですが、両側のテーブルに於ける同行者の鍋は最初から肉と野菜(ザク)が混ざってすき焼きになっています。得も云われぬプレッシャーから、私もネギと豆腐を入れる。そして丁寧にぐつぐつ。割り下と水を頻繁に少量ずつ加えながら。そしてまた肉。あとにネギ。白滝。また肉。春菊。またネギ。などなど。肉と野菜と割り下と水を、時間的に丁寧に折り重ねながら、慎重に肉汁を取り、ネギなどに浸み込ませて食べる。あ~、なんと美味しいことか。
こんなことをやっていると、隣の鍋の2倍程度時間が掛かってしまうのです。しかしそれがまたいい。飲み物はやはり日本酒が一番合うと思いますが、これは好みもあるでしょう。しかしすき焼きの食べ方は、やはり壇一雄風の(あれ?嵐山光三郎さんでしたっけ?)この食べ方が、一番美味しいと思います。しかもこのやり方で食べるなら、高級店に行く必要もありません。あー、食べ物っていいですね♪