うっかりすることがあります。確か中学一年生の国語の時間に読まされた文章の中に、"注意の裂け目"と云うフレーズがあったと思います。30年以上前に読んだものなので記憶が定かではありませんが、三河島事故を例にとって、人が誤認や錯覚・思い込みをすることについて書かれた文章だったと思います。但し、論旨が何であったかは覚えていません。「注意」と「裂け目」と云う二つの言葉のコンビネーションが新鮮で、妙に強い印象が焼き付きました。
最近私や私の周りでも、珍しく注意の裂け目が連続して起こりました。他愛のない日常生活の中のことなので全然問題はないのですが、万が一クセになるといけません。注意の裂け目は注意すれば回避できるものではないのだと思うのですが、さはさりながら気を付けたいと思います。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。