土曜日に久し振りに母校に行きました。中学・高校の6年間を過ごした場所です。夏に卒業25周年の同期会を行うのですが、一次会の会場として使わせてもらう食堂に、同級生数人と一緒に打ち合わせに行くためでした。ついでに、懐かしい先生方の顔を拝見できないかと教員室に寄ったり、昔懐かしい校舎や校庭に勝手に入ったり、中学校舎と高校校舎の間にある、かつて「坂ダッシュ」をした道を歩いたりしました。
驚いたのはこの坂の幅と勾配です。かつてはそれなりに広い道で、かつかなりきつい坂だと思っていたのですが、意外にも狭くて緩やかな坂でした。このように、街並みがジオラマのように見える現象は前にもありました。レッズの試合を見に浦和・駒場サッカー場まで行った帰りに生家の近くを通った時、やはり同様に全てがジオラマのように小さく見えました。生家も母校も、高校3年生までは居ましたから、その時私は既に今の私と同じ身長です。
しかし小さい時から経験が連続しているので、小さい時の記憶がそのまま残像として残っていて、久し振りにその場所に行くと、いきなり大人の身長で見るので、全てが小さく見えてしまうのでしょう。人の感受・記憶する仕組みは面白いですね。ジオラマのように見える風景と感覚を−それは思い出でしょうか−、出来ることならばこれからも大切にしていきたいと思います。