もしかしたらあと3年ぐらいかと思い、今日ちょっと計算してみたら、やはりたったの3年でした。中国のGDPが日本のそれに並ぶ時です。但しこれは、私の超簡便計算法に依るものなので、正確さは一切保証できません。しかしあまり大きくも外れないでしょう。

1995年、2000年、2006年で、中国のGDPはそれぞれ約6兆元、10兆元、21兆元でした。1ドル当たりの元は、95年、00年でそれぞれ約8.3元、8.3元、今は8元、1ドル当たりの円は、それぞれ約85円、105円、今は120円です。

皆さん知っていましたか、中国のGDPは既に約300兆円もあることを。95年には日本の約1/8だった中国のGDPは、00年には1/4、去年は2/3になりました。中国の元建てGDPは毎年平均約10%で成長し、円安に伴い元は対円で毎年平均5%弱価値を増やし、しかし日本のGDPは約500兆円で一切動かなかったからです。このペース、即ち毎年約15%で差を詰められると、今年を含めてあと3年、2009年末には両国のGDPが並びます。

もちろんそんなに悲観することもありません。中国は人口がザックリ日本の10倍ありますから、国民一人当たりGDPはその時点でも10倍違う訳ですから。しかし、それでもやはり、GDPが並ぶことは、それなりにインパクトがあるでしょう。その時までに、日本の個人の資産設計の在り方はどのように変わっているでしょうか?今と同じような、円預金・貯金に偏った形では、日本国民は、世界市民としてはかなり貧乏になってしまいます。

あと3年。未来の金融を目指すマネックスにとっては、3年後など、かなりすぐ先の出来事です。来週から新年度が始まりますが、益々スピードを上げて、世界市民として貧乏にならないための個人向け金融サービスを、実現していきたいと思います。