ポケベルが今月末でサービスを終了するとのこと。39年の歴史に幕、と云っても、困る人が少ないから幕引きする訳で、大した出来事ではありません。私も実は大学生の頃に持っていた時期があります。ポケベルはやがて進化し、文字情報を送れるようになり、女子高生なども使うようになった時期がありますが、私が持っていたのはそれ以前のことで、皮のケースに入った、如何にもおじさんっぽい、渋い一品でした。

携帯電話のない時代で、当時友人と興していた仕事のために、連絡がつくように持っていたのです。ピーッ、ピーッとなるだけの製品で、どう考えてもカッコ悪いものであったにも拘わらず、それでも持っていたと云うところに、まだ子供であった自分の背伸びした雰囲気が思い起こされます。何がカッコいいか?と云うものは、時代に連れて変化していくものです。ポ〜ケベルーが♪なんて歌があったこと自体が、ほぼ信じられる領域を越えています。

と云うことは、今私たちが使っているものや追いかけているものの多くも、早晩、大幅に陳腐化していくことでしょう。そして自分自身も社会から見ると必ず陳腐化していきます。それでも会社としては陳腐化していかないように、強い意識をもって臨んでいかねばならないと、まぁ当たり前の帰結ですが、またも思った次第です。しかしこんなことを書いているようでは早くも陳腐です。気を付けなければ!