色々なところで、様々な形で、「講演」のように話すことがあります。会社説明であったり、パネルディスカッションの一員であったり、そしてテーマも色々あります。生身の人間ですので、出来不出来があります。テーマに対する理解や知識の違いだったり、体調の影響もありますが、私の場合、最大の影響要因は「音」です。
音楽演奏のステージの一番前に、演奏者に向かってモニター(スピーカー)が置かれていますが、あれは自ら発する音を聞きながら演奏を調整するためです。私も自分の声がいい具合に聞こえないと、このいい具合と云うのは、小さ過ぎず、大き過ぎず、エコーも若干あり、そう云う微妙な”いい具合”なのですが、これがないと上手く喋れなくなります。たかがモニター音なのですが、それがしっくり来ないと、頭の回転が悪くなります。不思議なものです。
但しこれは、耳が敏感だからではなく、逆に音感、特に絶対音感が悪いからかも知れません。また、聞こえないから喋れないのではなく、喋れないから焦って頭に血が上って、聞こえなくなるのかも知れません。何やらこんがらがってきました。いずれにしろ音響は、聞く人にとっても大切なので、いい形にしたいものですね。