この週末は、たまたま北京にいました。随分前に決まっていた旅程で、安倍首相の訪中はあとから決まったことですが、ちょうど重なりました。首脳会談の晩、天安門広場の前を車で通ってみると、両側に日中の国旗が掲げられていました。大通りには公安が出て、秩序の維持に気を遣っているようで全くもって整然としていました。

テレビを見ると、地元の中国語のニュース番組が、安倍首相の訪中をトップニュースとして扱っており、批判的な論調は一切なく、冒頭のキャスターの背景に、両国首脳の顔写真と共に、二国の国旗が書かれていました。

上に白い国旗、下に赤い国旗。今回の中国政府の徹底さにはびっくりします。それだけ強く制御できるところが、或る意味では恐さかも知れません。
また、一般的に「国旗」と云うものが抱えた、政治的な宿命というものを感じました。いずれにしろ、両国の政治レベルでの友好が進むことを願いたいものです。