以前につぶやきで何度も触れてきましたが、仕事をしていく上で、その仕事に対する好奇心ほど大切なものはないと信じています。夕方に社員100人を集め、今朝の新聞を渡し、或る特定の熟語を探してもらう。いい加減疲れていますし、誰も見つける前に、多くの社員がうたた寝を始めるでしょう。しかし全く同じ100人に、同じ時間に、同じ新聞を渡して、同じ熟語を探してもらうが、ひとつだけオマケで「最初に見つけた人に100万円あげる」と云う。すると恐らくアッと云う間に誰かがその熟語を見つけることでしょう。同じ情報源(新聞)で、同じモニター(目)を使い、同じコンピューター(脳)で行っているにも関わらず、斯くも結果・出力は違うものです。
これは動機付け、好奇心のなせる技です。仕事上で他に秀でた結果を出していくためには、様々な資質や考え方・努力が必要です。しかしそれらも全て、その仕事に対する好奇心さえ高く持っていれば、自動的にあらゆるセンサーやCPUがフル稼働し、或いは新環境に応じて変化して、仕事を遂行していけるでしょう。好奇心こそが、人の持っているあらゆるリソースの起爆剤であり、燃料であり、潤滑油であると思うのです。そして仕事に対する好奇心がそれだけ大切なものであるという認識・自覚をもつことが、好奇心を高く維持するための第一歩だと思います。何故ならそのように認識している人は、好奇心水準が下がってくると焦り、恐怖心を感じ、独りでに好奇心を元のレベルに押し戻そうとするからです。好きこそものの上手なれ、仕事に対する好奇心を、これからも大切にしていきたいと思います。