銀座のマネックスラウンジでお客様とお話しした帰り、数寄屋橋の交差点を渡るといつもの様に宝くじ売り場に行列が出来ていました。日本人ほど宝くじを買うのが好きな人達は、世界にも例がないのではないかと思います。しかも広く一般に、老若男女・所得の大小などにあまり関係なく買われていることに特徴がある気がします。例えばアメリカでは、宝くじを買うのは低所得労働者層に偏っている気がしますし、どちらかと云うとコソコソ買っているイメージで、数寄屋橋のようなNY5番街・57丁目の交差点近くで列をなすなど考えられません。
しかし私は思うのですが、日本に於ける宝くじを買うと云う行為は、どこかで社会に対する寄附というイメージが潜在的にあるのではないでしょうか。その潜在的な認識が、宝くじをこれだけポピュラーにしているのではないでしょうか。宝くじの還元率は約50%です。100円買えば、経費を引いて40円が公共インフラの建設などに使われています。昔は何でこんなに還元率が悪いものを買うのだろう?と思ったのですが、最近はこれは社会的行動であると思うようになりました。少なくとも外国人から聞かれたら、そう答えることにしました。本当のところはどうなんでしょうね。