クリントン・グローバル・イニシアチブと云う国際会議に出席しています。去年始まったもので、私も2回目です。アメリカの国際会議と云うと、本場ヨーロッパのものに比べて、「国際的でなくアメリカンで、或る意味で一方向に偏っており、子供っぽいと云うか押し付けがましい面もある」と云う印象が強かったのですが、今回の会議の初日を見る限りでは、認識を変えなければならないようです。よりバランスが取れ、議論の質も向上し、明らかな改善のあとが認められるのです。
何事にも始まりがありますが、一旦打ち上げたあとに、臆さずに方針を推進し、結果賛同する質の高い参加者をより集め、恐らくそれら参加者・アドバイザーの意見を採り入れて、より「国際会議」然とさせたのでしょうが、その変化率の大きさに、正直、感心しました。アメリカのいい面が出たのでしょう。
今回の会議は、論点を、地球温暖化問題、健康問題、貧困問題、宗教問題、の4点に絞っています。またこの会議の特徴は、参加者に何かしらの「コミットメント」を要求すると云う、これまたヨーロッパでは考えられないナイーブな、しかし或る意味では実効力を伴った、とてもアメリカ的なものです。国際会議の常として、日本人は殆ど見かけませんが、もう一日、様子を観察したいと思います。