語源由来辞典によると、『ちぐはぐの「ちぐ」は「鎮具」で金槌(かなづち)を意味し、「はぐ」は「破具」で釘抜きを意味していた。金槌と釘抜きを交互に使っていては一向に仕事が進まず、何をしているのか解らないことから、「ちぐはぐ」という言葉が生まれたとされる説や、棟梁の下につく者が、金槌が必要な時に釘抜きを渡し、釘抜きが必要な時に金槌を渡すさまから、
「ちぐはぐ」になったとする説もある。これらの説では「ちぐ」や「はぐ」という語が、鎌倉時代に使われていたとされるが、そのような語は見当たらないため俗説と考えられる。ちぐはぐの「ちぐ」は一揃えを意味する「一具(いちぐ)」、「はぐ」は「はぐれる」の語根であろう。(後略)』
( http://gogen-allguide.com/ti/chiguhagu.html )とあります。
今日、某投資銀行のアレンジした機関投資家向けIRコンフェランスに参加し、海外投資家6社に会ったのですが、最初に出迎えてくれた某投資銀行のマネージング・ディレクターであるY君が、微笑ましいちぐはぐを見せてくれました。Y君とは古い付き合いなのですが、受け付けで私たちを待っていてくれて、会場までエスコートしてくれました。会場となる一室で、当社からの同行者と名刺交換するY君を見てビックリ。いかにも投資銀行マンらしい渋い上質の縦縞ダークスーツを着ていたのですが、ジャケットが濃紺、スラックスが濃グレーだったのです。「ありゃ!上下色違うよ」と指摘すると、Y君は初めて気が付いたのですが、悪びれることもなく、引き続き満面に笑みをたたえていました。私はこの態度に感心しました。Y君の服装はちぐはぐでしたが、彼の回りの空気は爽やかさを保っていました。笑顔は大切ですね。Y君、今日はありがとうね。