今朝の東京は停電で大変でした。昔はよく停電があった気がしますが、最近は滅多にないので依存度が高くなっています。その結果ネガティブな影響も大きくなります。電気化を進めるほど一般に効率は上がりますが、同時にリスクも高くなる訳です。分散と集中と同じように、効率化とリスク管理は相反するものです。

当社に於いてもいろいろな影響が出ました。出勤途中でエレベータが動かなくなってしまって困った、トイレで座っていると急に真っ暗になってしまいお尻シャワーも動かなくて困った、と云う些細なものが中心ですが、それぞれの人がそれぞれに困ったようです。

お客様向けのサービスにも一部影響が出ましたが、幸い「分散化」しているので大事には至りませんでした。サーバ群は都心にはなく、停電も免れましたし、しっかりとした非常用自家発電装置もあります。都心のオフィスも二つに分かれていて、そもそも片方のオフィスは停電になりませんでしたし、そちらには緊急用電源もあります。株価などの情報も、二系統から提供申し上げているので、片方は情報ベンダー側で問題が起きましたが、発注画面に於ける情報には問題が出ないなど、分散化によって何とか最低限の情報供給は確保できました。

浦安に浮かぶ船のアームで首都圏140万世帯に影響が出ると云うのは、或る意味でリスク管理に問題があるようにも思えますが、大首都圏の規模を考えると、それでも充分分散されているのかも知れません。いずれにしろ、代替手段を持つことは、生きていく上でとても大切なことです。エネルギーに限らず、食べ物、ライフスタイル、延いては人的関係まで、あらゆるライフラインについて、常に代替可能な手段を予め考えておく、或いは分散しておくことは、効率化が進む現代においては肝要なことではないでしょうか。

その中で、もっとも重要なライフラインは、やはり「情報」だと思います。これは株価情報のことを云っているのではありません。例えば明日の報道を埋めるであろう歴史的・政治的問題などに関しても、様々な角度からの情報・考え方を得る、少なくとも得られるようにしておくことなど、情報(インテリジェンス)ルートについての分散化と代替手段の確保は、私たちにとって普遍的に重要なことだと思います。