昨日は夏至だったのですが、東京は雨でした。今日も曇りで、どうもピンと来ません。「夏至」と云うと夏ド真ん中の意味ですが、確かに物理的にはそうなのですが、盛夏にはほど遠く、そもそもあまりピンと来ないものである気もします。

夏至は英語では "First Day of Summer" と云って、より肌感覚に合っていると思います。日本の春分、秋分は物理的に正に昼夜の長さが同じ日を祝日にしていて、それは毎年ぶれる訳ですが、夏至の呼び方も含めて、日本はそう云った点が妙に科学的に律儀で、ちょっと面白い気がします。夏至は、赤道上では昼の長さが一番短くなる日で、太陽も北の空に昇っていきます。また夏至の頃の満月は、一年の中で最も低い満月です。そう云った色々なことが、どれもなんとなく直感に合わなくて、不思議な感じがします。

夏の夜、と云うと「熱い」イメージがありますが、果たして今晩の(明朝未明の)ワールドカップで、日本の夏の夜は熱くなるでしょうか?「夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月やどるらん」(清原深養父、古今集夏歌)明日の朝に見える低く薄い月が、歓喜に酔いしれた月だといいですね。