昨日、金融界の先輩二氏とディナーに出掛けました。カウンターの上に料理を入れた大きめの器がいくつも並んでいて、カウンター越しの女将と話しながら食べて飲む、よくある「大人用」の店でした。サスガ先輩いいお店を御存知です。酒量も進みます。此処は先輩「一」が払ってくれました。

二軒目は飛び切り旨いスコッチの飲める店。カウンターの先にはマスターと息子さんのみ。渋い店です。ここでもメートルが上がります。こちらは僭越ながら私が支払いました。

すると先輩「二」曰く、もう一軒行こう。既に深夜です。先輩一は5歳上、先輩二は更に13歳(即ち18歳)上ですが、やたら元気です。先輩二に連れて行かれたお店は、30年前にタイムスリップしたような場所で、かなり独特の雰囲気と趣向を持った小さな店でした。またここで飲む。先輩、元気です。因みに私たちは延々と熱い議論を闘わせていました。

ところで店には私たち以外にも5人の組がいらっしゃいました。楽しそうに喋りながらガンガン飲んでます。先輩の指名で私が最初に歌ったのですが、結局私たちと、先方5人組の皆様と、全員が一曲ずつ歌いました。皆さん艶やかで元気です。歌い終わったところで、5人組御一行が帰られました。そこでお店の人に聞いたのですが、御一行の平均年令は80歳とのこと。え?!先輩二より更に20歳上です。畏るべし。しかも既に午前です。

サバイバーシップ・バイアスと云うものがあります。長生き出来る理由があるから長生きなので、そういう人ほど元気である、と云う考え方です。しかし凄い。いいでもなく、悪いでもなく、圧倒されました。銀座の底力を感じた一夜でした。