当社では今、世界初の個人による世銀債のダッチ・オークション、「マネオク」を行っています。・・・と書いてもなんのことやら分かりにくいでしょう。分かりにくいのですが、手前味噌で甚だ恐縮ですが、これはとても画期的なことだと自負しています。通常の製造業などの世界では、消費者・購入者のニーズが先にありきで、そのニーズに対して製品が設計・製造され、或いはお客様の「買いたい価格」が先にありきで、その価格を実現すべくコストが計算され、工場や生産ラインが構築されるのが普通です。

しかし金融の世界に於いては、供給者側の論理が100%幅をきかせてきました。「こういう商品があるので買って下さい。」債券であっても、「こういう年限、クーポンの世銀債があるので買いませんか。」−と云うパターンでした。これは、個人向けの金融−特に我が国に於いて−は、規制などに守られてきたからです。即ち、公共料金などと一緒で、それしか選択肢がないので、それをそのまま受け容れることに慣れてしまい、供給側も、改善に努めなかった訳です。その証拠に、規制のない機関投資家向けの金融の世界では、供給者側論理というものは通用しません。債券の世界であっても、「クーポンが何%だったら買う」という投資家のニーズを集めて、それに合わせて発行できるように証券会社が工夫したり、或いはタイミングを待つものです。このような考え方を、専門用語では「リバース・インクワイアリー」と云います。

マネオクは、正にこの「リバース・インクワイアリー」であり、これまでの個人向け債券の発行・販売プロセスとは、180度視点が違うものです。供給者論理から、お客様のニーズに、全ての起点が変更されている訳です。新しい改革、いいものを世界から、機関投資家だけにアクセスがあったものを個人にも。これらは全て私たちの強い思いです。「マネオク」は、大切に育てていきたいと思っています。