週末に砂丘に行きました。生まれて初めての鳥取砂丘。しぶーい、思い出になりそうです。キッカケは30才年下の友人と久し振りに二人旅に出ることになり、何処へ行こうか?と聞いたら、鳥取砂丘と答えたからです。私も昔から一度は行ってみたいと思ってました。植田正治という写真家の撮った砂丘の写真を覚えていたので、先日購入したニコンのフィルムカメラに20ミリのレンズ(画角90度)を付けて出掛けました。
宿はその名も砂丘センター。しぶーい、宿です。宿の目の前がすぐに砂丘で、夕方について先ず砂丘に行き、翌朝また砂丘に行きました。文字通り砂だらけで、しかし砂しかありません。思ったよりも規模はかなり小さく、近年緑化が進んでしまい、かつてよりかなり縮小しているとのことでした。観光用にラクダが4匹。砂→砂漠→ラクダ、という連想でしょうが、日本海側の気候も相俟って、中々寒い感じがしました。観光客が向こうに見える砂の山に向かって一気に走っていき、山を制覇すると、また一気に降りてきます。砂糖の山に群がる蟻のような感じが、ちょっと滑稽でした。その巨大ナメクジのような砂の山に赤い旗が一本立っており、それが気になるのか観光客はそこばかりを目指しています。
しかしその山は正に単調な砂山で、風紋や砂柱などがあるその回りの地域には殆どの人が行きません。不思議なものです。私たちは奇特にも一泊もしましたから、色々と探検してみました。するとたかが砂丘、されど砂丘。中々興味深い発見もありました。マクロな驚きというよりは、ミクロな感動がいくつもあったのです。巨大砂場の中で二人で遊んでいるようでもありました。風は茫々ですし、柔らかい砂は足腰に堪えるので、終始口数は少なかったのですが、そんな中にもミクロな喜びはありました。小さな幸せという感じでしょうか。そんなしぶーい、週末でした。